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真夏のある日、西の空からバキバキ、メキメキと音が聞こえた。雷が空を割る音のようにも聞こえたが、ソレよりも低く鈍い音だった。ふと西の空を見上げると巨大な入道雲がそびえ立ち、その下に伸びる山頂の残雪が雲の根のような錯覚を覚えた。 音が止む頃、西の空には雲ひとつ無い青空が広がっていた。

8312021-07-25

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