「私おこづかいいっぱい持ってるし」 おばさんが最悪の文句で少女を勝負に誘ってきた。 え、小遣い? 少女(我々)は難なくおばさんから大金を巻き上げたが… 資格も年齢も不問で誰もが気軽に趣味で参加でき、 領収書も書かず任意の金銭をやりとりする…想像以上に危険な業界だぞ…
特訓中何度目かのレベルアップの直後、異変が起きた。 う…うぐぐ…力が漲り肉体が変化する! 「…メッソン?」少女が呼ぶ。 誰だそいつは…おれは…おれはジメレオンだ! ふははは! 進化したおれの水の技は掌から出る! もうあの口の中がにがずっぱくなる みっともない技とはおさらばだ!
13 赤い光の柱が伸びている場所に巨大なポケモンが居た。 居合わせた数名のポケモントレーナー達と共闘する。 少女の腕輪が輝いた!瞬間、世界が縮まりおれが世界と入れ替わる!この宇宙は偽物だ!おれ一人が唯一の実在たる おえええ おれも巨大化して暴れていたようだ。 戻る時に眩暈で吐いた。
13 しばらく少女と野を駆け、わかったことがある。 我々(ポケモン)は戦うのが好き、ということだ。 人間が娯楽のために我々を利用しているのか 我々が戦うために人間を利用しているのか… ただひとつ言えるのは、この救いようのない業にまみれた世界こそが少女と我々の居場所だということだ。