13 しばらく少女と野を駆け、わかったことがある。 我々(ポケモン)は戦うのが好き、ということだ。 人間が娯楽のために我々を利用しているのか 我々が戦うために人間を利用しているのか… ただひとつ言えるのは、この救いようのない業にまみれた世界こそが少女と我々の居場所だということだ。
16 ポケモン産業の元締めらしき男が少女の前に現れた。 なんて黒幕顔だ。も少しオーラを隠せ。 男は軽く挨拶し「そらとぶタクシー」なる長距離瞬間移動装置を少女に与えた。 使いの女性が片手でポンと。え? アーマーガアが組み込まれてるらしいけど、え、それをリュックに?今何が起きてるの?
17 少女は次の街へ向かうらしい。 途中色んな人がおれの鉄拳と小銭を交換してくれた。 宝石が無造作に放置されている坑道を通る。 え、この状態で一般人の通路に?作業員も道中で会った郵便局員も仕事もせずにポケモンバトルに興じている。 豊かを通り越してもう退廃的だぞ、この国…
19 草男を倒すためワイルドエリアで修行をした。 ポケセンで疲れを癒した後、我々を引き取りにきた少女の髪が変わっていた。少女なりの気合の現れだろうか。 手札晒し挑発草野郎は水で倒す。少女はおれを一番手、二番にハスブレロを並べたが二番手など無用だ。おれが一人で刈り尽くしてやる…!