「Himawari House」、言語と文化の深い繋がり、言葉の壁による誤解や言葉を介する理解、外国人である事、日系人である事、恋と青春、親やルーツとの葛藤や愛、全てを内包し、あらゆる点で最高のコミックだった。本当に凄い。 流れるように言語が切り替わり、それぞれの言葉の使い分けに意味がある。
日本語やハングルの下には「英語字幕」があるのだが、主人公が聞き取れない、理解出来ない言葉は表示されない。この辺も凄い仕組み。本当に全て理解するには三言語の知識が必要なのだが、残念ながらぼくはハングルが分からないので、完璧には分からない。しかし分かる事、分からない事にも意味が生じる
アルファベットで書いてあってもよく見ると韓国語混じりだったり、シンガポール英語だったり、接続詞が日本語だったりする。ナチュラルに言語が混じり、変容する。同じ英語のようで、話者によって、あるいは聞き手によって発音や単語も変わり、違う言葉を話している。 言葉が変わると人格も変わる。
これは小学校教師の鑑
未読者にもワンピースの世界観が分かりやすいコマ4+1選
「僕は阪神タイガースファンなんですよ」 「まあ!それを言う時は場所を選んだ方がいいですよ!権力者達には読売ジャイアンツのファンが多いんですから!」 アメコミの日本描写でも相当面白い場面の一つ、野球ディストピア国家日本
どうでもいい話なんだけど、「私でも強くなれますか?」の数ページだけ妙に有名な朝昇さんはかなりの強キャラで、 主人公に負けた後も噛ませ犬化せず、実力者の面目を保ち続けている極めてタフな格闘家である事は非読者にあまり知られていない
始まって最初の3コマがこれ #まんがで大切なのはスピード感
「グリモア・ノワール」面白かった。300年前に魔女裁判で11歳の少女が生きたまま水死させられて以来、女性だけが何かしら魔法を持って生まれるようになった町。魔女達が権力を握るようになった街で起きる失踪事件の謎を追う、ファンタジーミステリ。ぼくこういう特殊設定ミステリ大好きなんですよ。
ボーボボ、左右のどっちかからビュティが勢い良く突っ込んでる場面が分かりやすいパブリックイメージとして確立されてるけど、実際ギャグ漫画としては微妙に冷たい反応をおり混ぜてくる時が緩急あって一番面白いんだよな (残念ながら後半に進むに従って塩対応が減ってしまうが……)
ワンピース、主人公がアウトローであるからにはそれなりに反権力、反権威の理由付けが描かれるとは思ったけど、想像以上にディストピアで怖い。軍警察的な海軍士官や公務員サイドにも正義の味方っぽい人割と出てくるけど、やらされる仕事が「歴史学者の殲滅」だったりして無情過ぎる