5・ベルゼブブ かつて彼は美しい天使であった。彼は人々を愛した。愛故に信じた。求めた。無垢であった。彼は裏切られた。利用された。制裁された。 彼は心を閉ざした。近づくものを拒否した。全てを疑った。恨んだ。呪った。彼が周りを呪うほど、彼自身も呪われた。 苦痛。残されたのはそれだけ。
6・フルーレティ ベルゼブブを愛している故に、己の出来る限り尽くす美しき毒虫。 反面、ベルゼブブ以外には冷酷。彼女にとって主以外はどうなろうと関係ないのだ。 人の形をしていようが、所詮は虫なのでやや単細胞。思い込みが激しい。 彼女は主を裏切りはしない。何があろうとも。
7・アスタロト 完璧主義の合理主義。彼が情に絆されることはない。常に笑顔を貼り付けているが、決して彼に心を許してはいけない。 不要だと判断したら即捨てる。それが己自身の肉体だとしてもだ。 彼は言う。この世界には頭が悪いどころか思考の放棄をし運命を受け入れるのを待つ愚者ばかりだと。
8・ネビロス 彼女は努力家だ。そして実行家だ。 天性の才には恵まれなかったが、者共は彼女を秀才と呼ぶ。 彼女は己の力で培った知識と経験。そして手に入れた力に自信を持っている。 彼女はたまに思う。力など関係なく、皆が幸せになれる世界だったら私がここまでの力を手に入れることもなかったと