本書はイスラエルおよびフラッグキャリアのエルアル航空の偏ったプロパガンダ本で、なのにすっと読めるので、取り扱いにはじゅうぶん注意してください。 これだけ平易な内容なのに、あちこちにシオニズム思想の罠が散りばめられていて、素人の私は読み進めるのにかなり苦労しました。
漫画家の側も油断ならず、これは別のイスラエル旅行記漫画ですが、しれっと罠をしかけてます。 >首都の「エルサレム」 これを主張してるのは国際社会の中でイスラエルとアメリカだけ。アメリカでトランプ大統領が首都認定した2017年、どれだけモメたことか…。 プロパガンダを見分ける目印です。
そもそもエルアル航空を「世界一安全な航空会社」とするのがプロパガンダの最たるものです。 「8年連続1位」の事実は確認できませんが(着陸遅延1位・騒音&環境汚染1位の記録は確認済)、おそらく「secured」=「世界一セキュリティが厳しい」の意図的な誤訳です。 とんでもない事故やらかしてるから。