前回初回の場面を描きましたが、初回は「遣手」が客と遊女の取り持ちをしますのでおかねがいないのは大丈夫なの?となりましたので番頭新造(遣手の次くらいのお局)がよく世話をしたということに。ここで番新がよく働いたと言うと情報量が多すぎるので省略、水をぐい飲みしているのは番頭新造です。
遊女屋の屋根の上に台がありますが、火の見ようの台になります。新吉原を中央に通る仲の町大通りの突き当たり(水道尻)には廓を見渡せる大きな火の見櫓がありますが、見世の上にもそれぞれに小さな火の見台がありました。写真は国立民族博物館ですが各所に雨水を溜めた水桶が配置されています。