「妖姫のおとむらい」面白かったのだ! ライトノベルと侮るなかれ、鏡花を思わせる気品高い銘文で心地よく誘われる怪奇幻想美食譚。主人公が迷い込む異界は、香山滋や稲垣足穂の濃密な気配…… 琥珀パン、ツグミ貝の美酒、ホロホロ鳥など"物語に出てくる食事"の極地、彼岸のメニュウに唾を飲むのだ〜
「土佐・物部村・神々のかたち」はアライさんが一目惚れしてしまった本なのだ 滅びつつある四国の民間信仰、いざなぎ流。儀式で使われる御幣(切り紙)の写真を中心に、陰陽道の面影残るこの不思議な信仰を紹介した本なのだ。解説は安心の小松和彦。 呪術的な側面が強く、興味深くも畏怖を感じるのだ〜
宮崎駿、大友克洋、荒木飛呂彦……数々の巨匠に影響を与えた伝説の漫画家・メビウス。彼が60歳で描いた「B砂漠の40日間」は驚異なのだ 下絵も修正もなし、完全一発描きのペン画集。コマ割や台詞が消失した絵物語は、精神世界を掘り起こしたように奇妙で静謐なのだ 線一本一本に神が宿ってるのだ〜!
過去作ほとんどプレミア価格、伝説のカルト漫画家・逆柱いみりの名作「はたらくかっぱ」が今月末復刊するのだ! 氏の作品はどれも、不思議な風景を巡るだけの行きて帰りし物語。とびきり奇妙でどこか侘びた作品世界にトリップしたら、二度と帰ってこれないのだ 本作は特に読み易くておすすめなのだ〜
「魔女の薬草箱」は会心の良書なのだ ベラドンナなど数々の薬草を切り口に、魔女や錬金術の伝承、薬効、レシピを、多数の図版と幅広い知識で見事にまとめているのだ 出エジプト記からハリーポッターまで出典多数で創作者にもお薦め。ただしレシピは材料欄に「新生児の肉」とか普通に書いてあるのだw
若者の呪術離れがさけばれる今こそ「日本呪術全書」なのだ 密教陰陽道古神道から果ては大本教まで、膨大な図版と共にまとめた呪い大全。各宗派の呪術観や随所のコラムも面白く、一生読んでられる究極のテクスト! 物書きさんにもネタの宇宙。紙面から立ち上がる日本の暗黒精神史にくらくらするのだ〜
kindle最狂は「架空の歴史ノート 帝国分裂編」で決まりなのだ 小学生?と思しき字で謎の空想戦記が綴られたキャンパスノートを丸々スキャン!人類王朝、百万軍ミリオンフォース、不沈都市トノス、正テラ教…イカした固有名詞が乱舞する大ボリュームのクロニクル 段々上手くなる挿絵にも注目なのだ〜
「紙葉の家」はアメリカ文学最大の奇書なのだ 無限構造を持つ家に関する記録。膨大な紙片に書きつけられた、その記録への調書。調書を手に入れた青年の記録…幾重にも編まれたメタ構造と、作中に仕掛けられた罠の数々。真実と虚実の曼荼羅に眩暈がするのだ 何よりこの発狂した紙面!読む迷宮なのだ〜
一行小説系の本も随分増えたが、98年刊「世界は蜜でみたされる」は再評価したい名作なのだ ダンサーでもある異色の著者が描く短文は、詩と死の気配が濃密な幻想文学的ビジョン。高熱に魘された夜の夢で出逢う絵画のように、魔的な引力を放っているのだ 一文物語集の名で新版も出たが両方絶版なのだ?
伝説の打ち切りジャンプ漫画「惑星をつぐ者」がkindle化されてたのだ 人類が他種族に支配された宇宙。不可視の剣を武器に、呪われた因縁を清算すべく旅する男の物語 外連味溢れるキャラと深いテーマ、細部に宿る本格SFマナーが激渋!9話終了ながら繰り返し話題に上る隠れた名作、やっと読めたのだ〜
宮崎駿、大友克洋、荒木飛呂彦……数々の巨匠に影響を与えた伝説の漫画家・メビウス。彼が60歳で描いた「B砂漠の40日間」は驚異なのだ 下絵も修正もなし、完全一発描きのペン画集。コマ割や台詞が消失した絵物語は、精神世界を掘り起こしたように奇妙で静謐なのだ 線一本一本に神が宿ってるのだ〜!
あ、霊符切らしちゃった!そんな時は「呪術・霊符の秘儀秘伝」が便利なのだ 日本の呪術を基礎から説明しつつ、縁結びから亡霊成仏まで日常で役立つ100の霊符を掲載 他にも折符、禹歩、印法など幅広く紹介していて読み物としても楽しい作り。著者の大宮氏はより本格的な呪術の本も多数書いてるのだ〜
文豪のかっこいい写真コンテストやりたいのだ……(澁澤龍彦、江戸川乱歩、稲垣足穂、ボルヘス)