「魔導書ソロモン王の鍵」はロングセラーの黒魔術入門書なのだ 著者は鏡リュウジの変名。黄金の夜明け団やゲーティアとは違うが、現代風に代替しつつソリッドに纏まった黒魔術概論、72体の悪魔召喚術、付録に魔法円までついた実践的内容 君の本気を応援するグリモワール。地味に売れ続けてるのだ〜!
「江豆町」はしみじみ渋い町内SFなのだ 老いに憧れる青年の数奇な運命、でたらめな町の地図、夜空を見上げるだけの祭、姿の見えない謎の存在… 少し不思議な物語が絡まり合いながら、温かくもすッとぼけた町を描き出すのだ 控えめな哲学と後一歩の飲み込めなさが魅力的な、裏「団地ともお」なのだ〜
若者の呪術離れがさけばれる今こそ「日本呪術全書」なのだ 密教陰陽道古神道から果ては大本教まで、膨大な図版と共にまとめた呪い大全。各宗派の呪術観や随所のコラムも面白く、一生読んでられる究極のテクスト! 物書きさんにもネタの宇宙。紙面から立ち上がる日本の暗黒精神史にくらくらするのだ〜
虚無への供物の中井英夫は「とらんぷ譚」も凄いのだ ♠︎♣︎❤︎♦︎の1〜13とjokerに擬えた54篇の短編集。特殊妄想が集う精神病院、謎めくサロンの夜会、人ならぬ精神の独白、過ぎる時代と3姉妹…圧倒的な怪奇幻想から匂い立つ薔薇の香しさたるや! 磨き抜かれた言葉のカードマジックに酔うのだ〜
「逃げろ!ツチノコ」は昭和34年刊、伝説のUMAエッセイなのだ 食った轢いた祟られた、虚実渦巻くツチノコの影を、時に嫁にも逃げられながら追う男たちの笑いと涙の記録 美しい山の調査から、どこか夢幻的な情報の袋小路を彷徨った果て、人の業によって終焉を迎える様は、切なくも深い読み味なのだ〜
若者の呪術離れがさけばれる今こそ「日本呪術全書」なのだ 密教陰陽道古神道から果ては大本教まで、膨大な図版と共にまとめた呪い大全。各宗派の呪術観や随所のコラムも面白く、一生読んでられる究極のテクスト! 物書きさんにもネタの宇宙。紙面から立ち上がる日本の暗黒精神史にくらくらするのだ〜
kindle最狂は「架空の歴史ノート 帝国分裂編」で決まりなのだ 小学生?と思しき字で謎の空想戦記が綴られたキャンパスノートを丸々スキャン!人類王朝、百万軍ミリオンフォース、不沈都市トノス、正テラ教…イカした固有名詞が乱舞する大ボリュームのクロニクル 段々上手くなる挿絵にも注目なのだ〜
「紙葉の家」はアメリカ文学最大の奇書なのだ 無限構造を持つ家に関する記録。膨大な紙片に書きつけられた、その記録への調書。調書を手に入れた青年の記録…幾重にも編まれたメタ構造と、作中に仕掛けられた罠の数々。真実と虚実の曼荼羅に眩暈がするのだ 何よりこの発狂した紙面!読む迷宮なのだ〜
一行小説系の本も随分増えたが、98年刊「世界は蜜でみたされる」は再評価したい名作なのだ ダンサーでもある異色の著者が描く短文は、詩と死の気配が濃密な幻想文学的ビジョン。高熱に魘された夜の夢で出逢う絵画のように、魔的な引力を放っているのだ 一文物語集の名で新版も出たが両方絶版なのだ?
伝説の打ち切りジャンプ漫画「惑星をつぐ者」がkindle化されてたのだ 人類が他種族に支配された宇宙。不可視の剣を武器に、呪われた因縁を清算すべく旅する男の物語 外連味溢れるキャラと深いテーマ、細部に宿る本格SFマナーが激渋!9話終了ながら繰り返し話題に上る隠れた名作、やっと読めたのだ〜
宮崎駿、大友克洋、荒木飛呂彦……数々の巨匠に影響を与えた伝説の漫画家・メビウス。彼が60歳で描いた「B砂漠の40日間」は驚異なのだ 下絵も修正もなし、完全一発描きのペン画集。コマ割や台詞が消失した絵物語は、精神世界を掘り起こしたように奇妙で静謐なのだ 線一本一本に神が宿ってるのだ〜!
あ、霊符切らしちゃった!そんな時は「呪術・霊符の秘儀秘伝」が便利なのだ 日本の呪術を基礎から説明しつつ、縁結びから亡霊成仏まで日常で役立つ100の霊符を掲載 他にも折符、禹歩、印法など幅広く紹介していて読み物としても楽しい作り。著者の大宮氏はより本格的な呪術の本も多数書いてるのだ〜
文豪のかっこいい写真コンテストやりたいのだ……(澁澤龍彦、江戸川乱歩、稲垣足穂、ボルヘス)