台風の夜は「キルヒャーの世界図鑑」で空想世界にぶっ飛ぶのだ 17世紀、科学魔術音楽地質学など博覧強記の異能で幻想科学の翼を広げたキルヒャー。本書は地下世界の描写から小鳥の囀りの楽譜まで、ときめき図版の数々を軸に奇想の曼荼羅を読み解くのだ 澁澤、荒俣、中野美代子らの解説も豪華なのだ〜
「裏面」は幻想都市小説の白眉なのだ ある富豪により築かれた<夢の国>ペルレ。外壁で遮断され、建築物は欧州各地の古い建物を移設。市民は半ば無軌道な生活を送るのだ 理想宮にじわじわ迫る破滅の気配と、眠り病、虫、獣、腐蝕が溢れ出す後半のカタストロフが圧巻!作者は画家で挿絵も素敵なのだ〜
異世界言語学マンガ「ヘテロゲニア リンギスティコ」面白かったのだ! 若き言語学者が、ワーウルフ、スライム、ラミアら言語からボディランゲージまで異なる種族と体当たりでコミュニケーションしていく、ひと味違う異世界もの 異種間コンタクトの学術的面白さと難しさが良い塩梅で描かれてるのだ〜
伝説の打ち切りジャンプ漫画「惑星をつぐ者」がkindle化されてたのだ 人類が他種族に支配された宇宙。不可視の剣を武器に、呪われた因縁を清算すべく旅する男の物語 外連味溢れるキャラと深いテーマ、細部に宿る本格SFマナーが激渋!9話終了ながら繰り返し話題に上る隠れた名作、やっと読めたのだ〜
「世界文学における架空地名大事典」は物語の舞台だけを集めたるるぶ異世界なのだ ナルニア、ラピュタ、ムーミン谷、想像するしかない未邦訳作品まで、奇想溢れる設定と随所の地図がイマジネーション唆りまくり! 古い本だが攻略本好きや創作勢は是非〜。より詳細な完訳版もあるがどプレミアなのだ?
若者の呪術離れがさけばれる今こそ「日本呪術全書」なのだ 密教陰陽道古神道から果ては大本教まで、膨大な図版と共にまとめた呪い大全。各宗派の呪術観や随所のコラムも面白く、一生読んでられる究極のテクスト! 物書きさんにもネタの宇宙。紙面から立ち上がる日本の暗黒精神史にくらくらするのだ〜
kindle最狂は「架空の歴史ノート 帝国分裂編」で決まりなのだ 小学生?と思しき字で謎の空想戦記が綴られたキャンパスノートを丸々スキャン!人類王朝、百万軍ミリオンフォース、不沈都市トノス、正テラ教…イカした固有名詞が乱舞する大ボリュームのクロニクル 段々上手くなる挿絵にも注目なのだ〜
「紙葉の家」はアメリカ文学最大の奇書なのだ 無限構造を持つ家に関する記録。膨大な紙片に書きつけられた、その記録への調書。調書を手に入れた青年の記録…幾重にも編まれたメタ構造と、作中に仕掛けられた罠の数々。真実と虚実の曼荼羅に眩暈がするのだ 何よりこの発狂した紙面!読む迷宮なのだ〜
一行小説系の本も随分増えたが、98年刊「世界は蜜でみたされる」は再評価したい名作なのだ ダンサーでもある異色の著者が描く短文は、詩と死の気配が濃密な幻想文学的ビジョン。高熱に魘された夜の夢で出逢う絵画のように、魔的な引力を放っているのだ 一文物語集の名で新版も出たが両方絶版なのだ?
伝説の打ち切りジャンプ漫画「惑星をつぐ者」がkindle化されてたのだ 人類が他種族に支配された宇宙。不可視の剣を武器に、呪われた因縁を清算すべく旅する男の物語 外連味溢れるキャラと深いテーマ、細部に宿る本格SFマナーが激渋!9話終了ながら繰り返し話題に上る隠れた名作、やっと読めたのだ〜
宮崎駿、大友克洋、荒木飛呂彦……数々の巨匠に影響を与えた伝説の漫画家・メビウス。彼が60歳で描いた「B砂漠の40日間」は驚異なのだ 下絵も修正もなし、完全一発描きのペン画集。コマ割や台詞が消失した絵物語は、精神世界を掘り起こしたように奇妙で静謐なのだ 線一本一本に神が宿ってるのだ〜!
あ、霊符切らしちゃった!そんな時は「呪術・霊符の秘儀秘伝」が便利なのだ 日本の呪術を基礎から説明しつつ、縁結びから亡霊成仏まで日常で役立つ100の霊符を掲載 他にも折符、禹歩、印法など幅広く紹介していて読み物としても楽しい作り。著者の大宮氏はより本格的な呪術の本も多数書いてるのだ〜
文豪のかっこいい写真コンテストやりたいのだ……(澁澤龍彦、江戸川乱歩、稲垣足穂、ボルヘス)