蓄音機から流れる様な古いシャンソンが、昼下がりのバスルームに窓の向こうから幽かに流れてくる。子供の頃、目が覚める寸前、キッチンから聴こえてくる話し声がぼやけたように遠くに感じる、あの感覚と同じ匂いがする。私は寂しいのだろうか。

自分に火の粉が降りかからなけりゃ他人が苦しもうが困ろうがバカにしたり笑いのネタにしたり。自分に火の粉が降ってきたら激怒したり悪態ついたり助けを呼んだり。そこで笑ってあげるのが彼らにとっても本望じゃあなかろうかとそこで笑う人もまた然り。

人生で見てきた絶望世界を幻想画にしてます。だから私の絵はアートというよりかは日記に近いかもしれない。

ようこそ私の幻想世界へ。

絵柄の方向性がガラッと変わってしまうことに怖さを感じることもあるかもしれないけど、自分の絵柄を追求してたらある日突然化けることがあるのよね。依頼作とはいえこの女の子を描いた翌年にはこんな点描画を始めてたから。まさに変身RE:BORN。だけどナチュラルに変身できたと思う。