以前「どういうことを考えてマンガを描いているのか」を解説したところ面白がってくれたことがあったので、『村上春樹の「螢」』冒頭を解説してみます。小説では「僕」が住んでいる学生寮の説明から入るのですが、コミカライズするにあたって「僕」と「彼女」の物語にフォーカスしようと思い、→

    以前「どういうことを考えてマンガを描いているのか」を解説したところ面白がってくれたことがあったので、『村上春樹の「螢」』冒頭を解説してみます。小説では「僕」が住んでいる学生寮の説明から入るのですが、コミカライズするにあたって「僕」と「彼女」の物語にフォーカスしようと思い、→
    17574年前

    →ふたりの会話からはじめることにしました。小説では「僕と彼女は四ツ谷駅で電車を降りて、線路わきの土手を市ヶ谷の方向に歩いていた」とありますので、実際に四谷で降りて、市ヶ谷に向かって歩いて取材しました。1コマ目、「彼女」のセリフは小説のはじめての喋った箇所そのままです(基本的に→

    →ふたりの会話からはじめることにしました。小説では「僕と彼女は四ツ谷駅で電車を降りて、線路わきの土手を市ヶ谷の方向に歩いていた」とありますので、実際に四谷で降りて、市ヶ谷に向かって歩いて取材しました。1コマ目、「彼女」のセリフは小説のはじめての喋った箇所そのままです(基本的に→
    5104年前

    →ナレーションで「中央線」とありますので、それで都内だと分かります。2コマ目でふたりが一緒にいますが、彼女を階段の上に立たせることで、ふたりの関係がちぐはぐだと示しています。「僕」は「彼女」のうしろにいる。5コマ目でもおなじく、ふたりは並んでいません。→

    →ナレーションで「中央線」とありますので、それで都内だと分かります。2コマ目でふたりが一緒にいますが、彼女を階段の上に立たせることで、ふたりの関係がちぐはぐだと示しています。「僕」は「彼女」のうしろにいる。5コマ目でもおなじく、ふたりは並んでいません。→
    →ナレーションで「中央線」とありますので、それで都内だと分かります。2コマ目でふたりが一緒にいますが、彼女を階段の上に立たせることで、ふたりの関係がちぐはぐだと示しています。「僕」は「彼女」のうしろにいる。5コマ目でもおなじく、ふたりは並んでいません。→
    4154年前

    昨日のつづき、2ページ目です。はじめの2コマは「彼女」のセリフをマンガで表現するとこうなります。「まるで自分の体がふたつにわかれていてね」、ということです。この2コマでは「僕」と「彼女」が別々のコマにいるように配置しています。3コマ目では「遮断」機で、分かつイメージ。→

    昨日のつづき、2ページ目です。はじめの2コマは「彼女」のセリフをマンガで表現するとこうなります。「まるで自分の体がふたつにわかれていてね」、ということです。この2コマでは「僕」と「彼女」が別々のコマにいるように配置しています。3コマ目では「遮断」機で、分かつイメージ。→
    124年前

    →つづくコマでもふたりは別々のコマにいて、一緒にいるのに一緒にいないというイメージで描いています。「我々は飯田橋で右に折れ、お堀端に出て、それから神保町の交差点を越えて御茶の水の坂を上り、そのまま本郷に抜けた。そして都電に沿って駒込まで歩いた」と小説にありますので、→

    →つづくコマでもふたりは別々のコマにいて、一緒にいるのに一緒にいないというイメージで描いています。「我々は飯田橋で右に折れ、お堀端に出て、それから神保町の交差点を越えて御茶の水の坂を上り、そのまま本郷に抜けた。そして都電に沿って駒込まで歩いた」と小説にありますので、→
    044年前

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