写真①:真崎守/地獄狼無頼伝・砂の柩(1968年劇画コミックSunday) 写真②:同/ながれ者の系譜地獄狼篇・狼は二度吠える(1972年ヤングコミック) 老いた殺し屋・葉隠幻は相手に自分の過去を見て 地獄狼は相手に自分の未来を見る 死に場所を求めて彷徨う二人の殺し屋の魂が交錯する瞬間
デビュー直後から描き続けた「地獄狼」が、1972年、ながれ者の系譜として幕を閉じた時 作者の中でも何かが終わったのではないか(私の勝手な想像ですが) 1977年からの集大成「真崎守選集」全20巻に地獄狼の物語が入らなかったことと併せ この作品の「位置」に関する興味は尽きない
真崎・守の隠蔽の詐術について 漫画主義第10号(1972年9月発行) 大学生が漫画を読むことが奇異とされていた時代、インテリ読者達から熱烈な支持を得た真崎守 コマの間を活かした技法を認めつつ「語るべきものがないからごまかしている」と斬り捨てた批評(勿論真崎ファンは見当違いな論だと言う筈)
補足 老いた殺し屋が「葉隠幻」と名乗っていることを示す記述は劇画コミックSunday「砂の柩」のみ ヤングコミック「狼は二度吠える」では、彼が「葉隠」を読んでいる描写があるのみ(この場面は「砂の柩」にもあり)です
漫画家が若くして亡くなる度に囁かれる「漫画家は早死に」は本当かと思って集計 自殺や事故で早逝したことが公表された方を除く219名の平均値は62.6歳 我が国の平均寿命より大分短い 勿論、公表されていないだけで自殺や事故の方がこの中にいる可能性も、長命の方が私の調査から漏れている可能性もあり
#矢口高雄展 第一期鑑賞 代表作が釣り漫画でキャラ容姿がマンガ的だったため、一般読者から軽視されていた感がありますが、実は凄まじい画力の天才 自然物や魚のリアリティは言うに及ばず、動きの一瞬を描く(勿論、頭の中で考えて)構図の見事さと卓抜な表現力 「マンガの絵」を勉強している人は必見
8月8日は 僅か2年間の商業誌活動で大きな痕跡を残し、マンガのこれからの可能性を示しつつ 1984年に26歳という若さでこの世を去った かがみあきら先生の御命日 そのあまりにも早すぎる死がなければ、その後の漫画界の地図も変わっていたかも
#昭和はすごかった 漫画雑誌に 漫画家の住所が普通に載っていました (1970年代中盤~終わり頃にほぼ消滅)
定期的にツイートされている、1989年2月10日報知新聞に載った星新一先生の追悼文ですが 全文はこちらになります。 https://t.co/wtamFJLvuw
#子供の頃の勘違いをあえて言おう テレビで放送されていた海外ドラマや洋画を観ながら 「何でこの外国人さんたちは、こんなにも日本語が上手いのだろう」 と不思議に思っていました。
今日、2月9日は 32年前に日本中の漫画関係者&漫画好きが(けして誇張でも何でもなく)驚きの声を上げた日。 それほど「手塚治虫先生がいなくなる」と言う(冷静に考えればいつか必ず来ると分る)瞬間を皆想像出来ていなかった。 画像は星新一先生怒りの追悼文の全文(1989年2月10日の報知新聞掲載)
ぱふ1982年5月号「新谷かおる特集号」より 30歳当時?の佐伯かよの先生の御尊顔