終末toFroat 二日ぶりに人工物の並ぶ建物を見た。 軍の施設だったのだろうか、大きな機械がそこで朽ちている。所々に破壊された傷痕が見受けられたので過去に戦闘があっただのだろう。何かめぼしい物がないか漁るのも良いが…何か不思議なものを感じたので通り過ぎる事にした。
終末toFroat そこに若い男が倒れていた。 血だらけで息はか細く、周囲に争った跡がある。彼は妹を人攫いに連れ去られたとこちらを見て言った。どこにでもある日常だ。 金目の物はやるからどうか楽にして欲しいと私に頼んだ。彼は目を閉じ、聞きなれない名を呼んだ所で私は静かに引き金を引いた。
終末toFroat 感染者、いつから呼ばれてるかは知らないが連中に遭遇したら息を潜めるしかない。 引きずる足が遠くへ行くと、今度は強い雨が近づいていたので廃墟の地下駅へと歩を進めた。 暗く…カビや埃の臭いがするその空間はぽっかりと口を開け、闇の奥で私に見えない笑みを浮かべてるようだった。