2章は1960年代後半サイボーグ009の頃にいきなり男の子が壁にぶち当たる話です 「竜」である悪役は即座にインフレしていき最上位の天使になってしまいます その天使から突きつけられる問い 「そもそも悪はお前自身ではないか?」「人類こそが悪ではないか?」 男の子(主人公)はこれに答えられるのか?

3章以降は天使の問いに答えきれなかった男の子主人公の苦闘の旅路です 3章はガンダムからエヴァに至るロボットアニメのお話 これは男の子の挫折の物語と言い換えても良い 天使の問い「人類こそが悪ではないか?」と言う問いに常に真摯に向き合っていたのはガンダムを作った富野監督であったのです

エヴァンゲリオン

4章はセーラームーンに代表される魔法少女の物語の軌跡です 男の子がガンダムからエヴァに至る巨大な挫折に膝をつく傍らで女の子達は華やかに魔法少女として戦い続けていました 魔法少女の源流はシンデレラ、ここから近年のアイドルグループモノへ至る大きな流れにも作家達の試行錯誤の歴史があります

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6章はいわゆるセカイ系のお話です やはりエヴァの影響は巨大で00年代はその反動と格闘の歴史とも言えます ループモノ、サバイバルモノ、バトルロワイヤルモノ、あえて悪を為す物語 今も人気を博するFateシリーズの原点の一つと言える仮面ライダー龍騎はその要素の多くを含みこの章の代表作と言えます

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7章は日常系のお話です 女の子達が戯れる日常の続く優しい世界 この世界には男の子がいません ハーレムモノから徐々に男の子が姿を消してこの形になったとも言えるのですが 男の子の視点で見て重要なのはここに倒すべき「竜」がいないことです 辛い競争社会に生きる私達にこの系は今も意味を持ちます