「黒笠」こと浮浪人斬り鵜堂刃衛。モデルは岡田以蔵、見た目はXメンのガンビットのオマージュ。 されど真の元ネタは「新撰組流血録」の芹沢鴨だったりします。ビジュアルぶっちゃけまんま。

マサルさんばりの眼光を放つ「心の一方」またの名を「居縮の術」。 キネマ版ではさらに禍々しいビジュアルになってましたがこれも元ネタがあったり。「新撰組流血録 壬生狼」の表紙。

人斬りふたり。原作では「直接出会ったことのない刃衛がなぜ剣心の幕末の言葉遣いを知っていたのか?」が謎でしたが、アニメではうまく改変してましたね。

「俺が●すと言った以上お前の●は絶対だ」 「来い、抜刀斎の志士名の由来とくと味あわせてやる」 この辺りから「刃衛⇔剣心」の役割は実は逆転していて、剣心というinsane(狂気)に刃衛が挑戦する立場になっています。結果は劇中の通り。

刃衛自刃。剣心の物語のラスボスとして相応しい最期でした。 「俺に人斬りを依頼したのは維新政府」 「人斬りは相手を選びはしない」 「人斬りは所詮、しぬまで人斬り」 など剣心が十字を背負い創り上げた「明治」という時代(すなわち剣心自身)は何も変わっていないと言いたかったのでしょう。