「ベルトルト、弁当は?」 「……僕の料理に文句がある人に、そんなもの作るわけないだろ」 「!?おい、あんな些細な喧嘩で、流石にそれは酷いんじゃないのか?」 「先にその些細な事で喧嘩を仕掛けて来たのは誰だ?」 「………行ってきます」

「……会社で手作りの弁当を食べられないのも、お前におかえりを言って貰えないのも、こんなに堪えるとは思わなかった……俺が悪かったよベルトルト。お願いだから機嫌直してくれ……」 「……もうあんな事で怒らないって約束だよ」 「ああ、勿論だ」

「お前俺の目を見てて何ともないか?」 「ん?ちょっと恥ずかしくはあるけど、何ともないよ。催眠術か何か?」 「そうかそうか。昨日会社で話題になったんだが、7秒以上目を合わせて会話出来る相手とはセックス出来るらしいぞ」 「な、セ……!?」
「はぁ……」 「「今はまだ早いかもしれないが、いつか必ず2人で結婚式を挙げよう」……か。いつの間にこんなもの買ってたんだろう……」 「……僕も、ちゃんとライナーの気持ちに応えてあげないと……ダメ、だよね……」

「昨日の、返事……これで伝わったかな?」 「ベルトルト……ああ、勿論だ」 「……その時の日取りはどちらかの誕生日がいいな。絶対に、忘れたくないから」 「そうだな。2人の誕生日の丁度真ん中でもいいかもしれん」 「あ、それもいいね」
