萩尾望都『バルバラ異界』の、霧の中タカとキリヤが混同されるモチーフ、藤子・F・不二雄の「分岐点」(『気楽に殺ろうよ』収録)からのオマージュだったのか!?て思って興奮したけど、元々ブラッドベリあたりがよくやってた霧の手法を、SF作家のマンガ家が引用してるだけだったな

『お電話お待ちしてます』。1982年しらいあい作。パンチのあるロゴとタイトル。電話にまつわる短編集。ひとみコミックスってなに?って思ったけど、どうも秋田書店のラインらしい。内容はコメディあり涙あり。3本目は申し訳程度に電話が出てくるだけのお江戸捕物帳もの。



『銀杏物語』1977年、文月今日子作。存じなかったことを恥じる、すっごい実力者だった! 24年組の少し後の生まれで、この作品も24歳で描いてる。内容も申し分ない、銀杏が美しい田舎町の中のドラマ。後半はケベックの雪山で暮らす家族についての短編も付録。どちらも素晴らしかった。



『大逃亡』1974年、和田慎二作。正直舐めてた。相当面白かった。『女囚さそり』に着想を得たんだろうけど、タイトルに反して逃亡自体は序盤で終わり、落ち着いた教会で愛憎劇が繰り広げられる。後編は別短編のサスペンス。実在の病気を誤解込みで描写してるので残念ながら二度と日の目は見ないだろう。



