水は父と鬼にとって自分の存在は長い長い時の中にある一つの通過点、通り過ぎる命だと思ってるから自分が墓の下に入った後も末長く幸いであってほしいなあなんて他人行儀に一歩離れたところで、でも同じくらい幸せそうな顔して願ってる(けど二人の執着の強さを嫌というほどどこかで味わって欲しい)
自分に対して親交の情は向けても愛はあのひと一人にしか向けないそのことは絶対に揺るがないと確信していたし何よりそうあることが酷く眩しく好ましく写ったから、不躾や邪な目で見られることのない隣が心地よくて嬉しくて無防備に油断してたらあっさりパクリと食べられそうになって愕然とする水