解剖図における構造の色彩はある程度自由である。何でこの配色かわからないが、腱の配列と範囲が見やすい。人体という自然物は、見方も意見も色々。色々な意見を見聞きして、気づかなかった部分を埋めていく。
ちなみに背側骨間筋の作用は、中手指節関節(MP関節)の外転なので、第三指(中指)は内転が存在せず、母指側と小指側どちらに動かしても外転になる。見た目の動作と記述が食い違うので、第三指は橈屈と尺屈としている教科書もある。
毎年、医学部の学生さんに混ざってスケッチしている。生涯で5000枚の解剖図を描いたと言われるフランク・ネッターみたいなドクターが出るかもしれませんからね。額の正中線はアタリではなく前頭縫合(変異)。