腹部の筋を正面から描く際に、腹直筋をどうするかは図によってデザインが異なる。おおむね三種あり、腹直筋鞘(腹直筋を包んでいる腱膜)を省略して描く場合(1枚目)。腹直筋鞘をカットして描く場合(2枚目の右半身)、腹直筋鞘越しに起伏を描く場合(2枚目の左半身)。
無理がなく、クセのない図を描いてみたいと思って、時々見る本。シーレの師ヘルマン・ヘラーの復刻書 "MODELLE DER KÜNSTLER ANATOMIE VO HERMENN HELLER"。
信頼できる解剖図というのは、表面と深部の整合性が取れている図である。重なりによって隠れた部分の整合性が破綻した解剖図は、経験が浅い段階で使えると思っても、経験を積むと粗が目立って使いにくくなる。