真理は笑顔のまま2人を見つめていたが、2人にはその笑顔が態とらしく見えた。 「さて、喉も潤ったでしょうし本題に入りましょうか」 2人は喋りたく無い、とコップに口をつけたままちびちびと水を飲み続ける。

さすがに真理も何か物申したそうだったが、ぐっと堪えて2人を待つ。その態度を見た2人は何か今日はいつもと事情が違うのでは…?と思いつつコップを口から離すことはない。 「………………」 沈黙が続く。真理はバツの悪そうな顔をした後、机に身を乗り出し頭をすごい勢いで下げて2人に話しかける。

「っお願い!写真撮って欲しいの!」 写真?何の?と思いつつ2人は真理の次の言葉を待つ。 「……いやーほら、舞ちゃんとかシタラちゃんって人見知りじゃない?私が写真を撮ってもどーしてもぎこちないというか固いというか…」

「それにさ、何でか奏ちゃんや椎奈ちゃんから距離取られちゃって、そっちは物理的に無理になっちゃってさ…」 まぁ自業自得じゃない?と思いながら真理の話を聞く2人。 「だからお願い!2人とも写真撮ってきて!!」

いやいや仕事だろ、自分で撮れよ…。と思いながらも水をちびちび飲み続け、無言を貫く2人。 「いやいやー2人にもいい話だと思うんだよね!やっぱ写真って残る物じゃない?そーいうのって思い出になると思うんだよね!」 言いたいことは分かるがお前に指図されたくないと水を飲む2人。