入院中」の検索結果 269

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新月ゆき@Shingetsu_yuki
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2023年10月8日 7:16
■くも膜下出血コラム8【ICUの日常生活】  今日は、ICUの日常生活をつづろうと思う。  【毎朝の応答】  「おはようございます。名前と今日の日付、病院名を教えてください」  朝7時頃。看護師は、ICUの患者たちに挨拶をし、毎日同じ質問をする。入り口付近の患者から順に、部屋奥のベッドに寝ている私は、いつも最後だ。  「おはようございます。新月ゆきです。今日の日付は、8月23日。桜見晴大病院(※1)です」  病院名は忘れがちなのだけど、先に回答した患者の声を聞いていたので、間違えようがない。ほか、毎日質問されるので、いつしか質問される前に、回答するようになった。  一体、この応答はどのような意味があるんだろう?  【入浴】  私は、入院中の入浴が大好きだった。  3〜4日に一度の入浴。 コロナ禍のため入浴はできなかったけれど、シャワーを浴びることが出来た。看護師の補助はあったが、この入浴はリハビリを兼ねたものだと自覚があったので、基本自分で入浴作業を行う。  頭痛はある。 身体も弱っている。直立して、歩くと、頭痛は激しくなる。自分でひとり、歩くことがおぼつかない。左手を壁に添えながら歩き、椅子に座る。シャワーで、お湯を浴びる。  その途端、身体が喜んでいることがわかった。 頭痛が消えるような感覚。普段の生活で、入浴にここまで喜びを感じたことはない。心身共に生き返る。不思議な感覚。  一体、この感覚はなんだろう?  退院後、さまざまな入浴方法を試してみたが、この時の感覚を再現できない。私は、サウナが苦手でしたことがないのだけど、もしかしてサウナにあるんだろうか?  ■後日談  当時の入院生活の一部です。今でも強く覚えていることは、毎日の反復、心身に何かしら印象深かった出来事です。  明日から、本編のコラムに戻りますね。1■くも膜下出血コラム8【ICUの日常生活】 今日は、ICUの日常生活をつづろうと思う。 【毎朝の応答】 「おはようございます。名前と今日の日付、病院名を教えてください」 朝7時頃。看護師は、ICUの患者たちに挨拶をし、毎日同じ質問をする。入り口付近の患者から順に、部屋奥のベッドに寝ている私は、いつも最後だ。 「おはようございます。新月ゆきです。今日の日付は、8月23日。桜見晴大病院(※1)です」 病院名は忘れがちなのだけど、先に回答した患者の声を聞いていたので、間違えようがない。ほか、毎日質問されるので、いつしか質問される前に、回答するようになった。 一体、この応答はどのような意味があるんだろう? 【入浴】 私は、入院中の入浴が大好きだった。 3〜4日に一度の入浴。 コロナ禍のため入浴はできなかったけれど、シャワーを浴びることが出来た。看護師の補助はあったが、この入浴はリハビリを兼ねたものだと自覚があったので、基本自分で入浴作業を行う。 頭痛はある。 身体も弱っている。直立して、歩くと、頭痛は激しくなる。自分でひとり、歩くことがおぼつかない。左手を壁に添えながら歩き、椅子に座る。シャワーで、お湯を浴びる。 その途端、身体が喜んでいることがわかった。 頭痛が消えるような感覚。普段の生活で、入浴にここまで喜びを感じたことはない。心身共に生き返る。不思議な感覚。 一体、この感覚はなんだろう? 退院後、さまざまな入浴方法を試してみたが、この時の感覚を再現できない。私は、サウナが苦手でしたことがないのだけど、もしかしてサウナにあるんだろうか? ■後日談 当時の入院生活の一部です。今でも強く覚えていることは、毎日の反復、心身に何かしら印象深かった出来事です。 明日から、本編のコラムに戻りますね。
新月ゆき@Shingetsu_yuki
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2023年10月7日 7:05
■くも膜下出血コラム7【人がいれば、お金は必要ない?】  くも膜下出血の発症、私は救急車で運ばれた。 財布や保険証を、持参することができなかった。私が準備できたのは、私自身、その時に着ている洋服、そして眼鏡のみ。着のみ着のまま。  お金がない中、どうやって生きていく? そして、次の条件下。 くも膜下出血で、身体が弱りきっている。 独身。家族は遠方にいる。  この条件を考慮すると、入院中、困っただろうと思われるかもしれない。私が当事者でなければ、きっとそう思う。  でも、実際は違った。  病院のシステムにより、入院時に必要なものは、病院が準備をした商品をレンタル、もしくは購入。後払い。  私物で欲しいものは、スマホからネット通販。シェアハウスのオーナーさん、友人に連絡し、到着した商品を病院に持ってきてもらう。時差こそあれ、欲しいものは全て入手することができた。  あの時、私の手元には1円のお金もなかった。 私には、私しかなかった。だけど、私の周囲には人がいた。私がひとりで立つことが出来なくても、周囲の人が私を支えてくれる。  緊急時にこそお金が必要だと思っていたけれど、お金ではなかった。システムと人だった。そして、システムを作り上げたのは、人。  人生とは、人なのでは?  そう思い始める、最初のきっかけ。  ■後日談  ありがたいです。 目を伏せ、噛み締めるように、思います。本当にありがたいです。目頭が熱くなります。  …とはいえ、お金も必要です!支払いは、私がするので!笑。お金は、大概、最後にあります。1■くも膜下出血コラム7【人がいれば、お金は必要ない?】 くも膜下出血の発症、私は救急車で運ばれた。 財布や保険証を、持参することができなかった。私が準備できたのは、私自身、その時に着ている洋服、そして眼鏡のみ。着のみ着のまま。 お金がない中、どうやって生きていく? そして、次の条件下。 くも膜下出血で、身体が弱りきっている。 独身。家族は遠方にいる。 この条件を考慮すると、入院中、困っただろうと思われるかもしれない。私が当事者でなければ、きっとそう思う。 でも、実際は違った。 病院のシステムにより、入院時に必要なものは、病院が準備をした商品をレンタル、もしくは購入。後払い。 私物で欲しいものは、スマホからネット通販。シェアハウスのオーナーさん、友人に連絡し、到着した商品を病院に持ってきてもらう。時差こそあれ、欲しいものは全て入手することができた。 あの時、私の手元には1円のお金もなかった。 私には、私しかなかった。だけど、私の周囲には人がいた。私がひとりで立つことが出来なくても、周囲の人が私を支えてくれる。 緊急時にこそお金が必要だと思っていたけれど、お金ではなかった。システムと人だった。そして、システムを作り上げたのは、人。 人生とは、人なのでは? そう思い始める、最初のきっかけ。 ■後日談 ありがたいです。 目を伏せ、噛み締めるように、思います。本当にありがたいです。目頭が熱くなります。 …とはいえ、お金も必要です!支払いは、私がするので!笑。お金は、大概、最後にあります。