例えば、「ニワトリの体に蛇のしっぽ」のコカトリスやバジリスクなどは、「ニワトリの味なのかバジリスクの味なのか?」、さらに言えば「ならば卵はどちらになるのか、可食部はどうなるのか」それを丁寧に考察し、ストーリーに反映されています。
そして、「蛇であるならば、ニワトリであるならば」の仮定と考察の上で、「ならばこういった生態を示す」という展開を描いています。これらの「そこまで考えんでもw」と他の作家が切り落とすところを追求することで、「誰も見たことがない」領域・・・オリジナリティになっているのです。
これらの考察は大変見事なもので、それすらもオリジナリティに変えています。「似たような姿の魔物でも別種の存在」「餌が違うので、姿は似ていても味は全く異なる」などの、実在の生物の生態のそれを、見事に反映させています。
こういった要素をしっかりと活かしている作品は他にもあるもので、同じく作者の徹底した取材が有名な「ゴールデンカムイ」ですが、アシリパさんが「熊肉を食べる際にニリンソウが必要不可欠」と語っているのも、彼女が主に狩っていたのが、「山の熊」の臭みを取るためだったこともあるのだろうと。
「ダンジョン飯」に出てくる料理の数々が「うまそう」なのは、現実に存在しないモンスターに、合と理を与え、深みを作ることで、我々の「おいしそう」を感じる本能にまで届けたからではないかと思ったりするわけですよ。
「名作とは、読み直すたびに新たな気づきを覚えるものである」なんて言うが、「こち亀」のこのシーンは、大人になってから痛いほど「わかって」しまったなぁ・・・w
「こち亀」が今も連載中なら、絶対ウマ娘を扱った回があったろうなとは言われるのだが、両さん、ギャンブルとしても好きだが、まず競走馬ちゃんと好きなので、引退後の競走馬が別名義になっても全員顔で見分けがつくほどだから、意外と感動話とかできそうよね。
異世界だって税金はある(1/4)
そういえば先日「逃げ上手の若君」の小笠原貞宗の話をしたら、従来の歴史クラスタだけでなく、弓道クラスタや茶道クラスタ、さらには接客業クラスタまでもが現れ、小笠原殿どんだけ後世に足跡残したんだと驚いたw
これはね、私は前々から言っているのですが、のび太の息子のノビスケが、のび太とビジュアルは同じなのに、強気なわんぱく少年なのは、しずかちゃん似だったのだろうな、とw >RT
「ジョジョ」、トニオさんのお店での億康の言動によって、 「温泉旅行に行ったことがある」 「自宅で映画や洋楽やバラエティ番組やマンガを楽しむほどの余裕がある」 「高級料理を味わえる舌(貧乏舌ではない、食育が施されている)」 「それらを表現する語彙力を育まれる」 環境にあったのよな。
まぁ信じがたい話なんですが、消費税の導入は、「賛成する者」も多かったんですな。その前にあった「物品税」というのが絡んできまして・・・「ちびまる子ちゃん」の「フランス料理を食べに行こう」の回に出てきたアレです。
よく「こち亀の名言」的なのが紹介されることがあるが、こういう「両さんのツッコミ」を見ると、今の時代こそ必要な作品だったのかもしれないと思ってしまう。