例えば、翻訳係にアークロイヤルを伴ってやむなく出たパーティーで23時を過ぎた頃、少し酔いを覚まして帰ろうと出た夜風の気持ち良いテラスにてワインの類にすっかり飽きた彼女が小瓶のビールを手に少しくたびれた表情で声をかけてきても わたしは 恋に 落ちたりなんて するものか
例えば、前日の酒を若干引きずっていたら朝から近隣の手伝いで汗を流しているのを見かけもしかして昨日の事は夢だったか(でも二日酔いだから夢ではないな)と思い、ふと彼女が必ず美しい戦艦に何かしらの可愛い土産を持って帰る事を知ったなら わたしは アークロイヤルがずっと笑顔で居られる世界を作る