出典
上級奥女中の夏の正装姿。 #七夕 の御祝いの儀式に使うお供えの台を手にしています。眉は殿上眉、髪はお長(なが)下げ。細長い帯は提帯(さげおび)といって夏だけの腰巻姿専用です。萩文様があしらわれた薄紅色の帷子(かたびら)が上品。 楊州周延『千代田之大奥』ヨリ #お江戸スタイルブック
歌川派の『年玉印』尽くしの美女。切前髪で丸髷…粋な若妻でしょうか。浴衣の上に半纏・手ぬぐいをひっかけ、これから朝の準備をする場面かも。年玉印デザインは歌川派アピール目的でしょうが、実際あっても絶対にカワイイと思います。 歌川国芳『時世美人合 花あわせ』ヨリ #お江戸スタイルブック
化政期の名優・五代目半四郎の静御前。義経千本桜の静は、現代では赤姫の衣裳ですが、この頃も吹輪で花簪を挿しキラキラお姫様。初音の鼓は必須アイテム。姫でも(義経の妻であるため)袖が短いのは今も昔も同じ。広袖の房飾りが可愛い。歌川国貞『志づか御ぜん 岩井半四郎』ヨリ #お江戸スタイルブック
上級奥女中の夏の正装姿。 #七夕 の御祝いの儀式に使うお供えの台を手にしています。眉は殿上眉、髪はお長(なが)下げ。細長い帯は提帯(さげおび)といって夏だけの腰巻姿専用です。萩文様があしらわれた薄紅色の帷子(かたびら)が上品。 楊州周延『千代田之大奥』ヨリ #お江戸スタイルブック
御百度参りに励む若妻。丸髷で鉄漿をつけ、眉は剃ったばかりの青々。手にしている棒は『銭緡(ぜにさし)』で、百回数え間違わないようにお参りする度に1本置くシステム。肩には数珠をかけて、草履は紐で縛り脱げにくくしています。歌川国貞『江戸名所百人美女 堀の内祖師堂』ヨリ #お江戸スタイルブック
明和期頃の若衆。優美な振袖に身を包む美少年♡縞の着物に、向かい鶴の文様が配置されています。羽織の上から、紗(しゃ)のような薄物の布を羽織っているように見えますが…これは一体どういうものなのかご存知の方がいたら、教えて頂ければ幸いです。 鈴木春信『鞠と男女』ヨリ #お江戸スタイルブック
吉原の花魁・重岡さん。滝登りする鯉の俎板(まないた)帯がインパクト大で目を惹きます。まるで助六の揚巻のよう。髷は下げ髪。三枚歯の高下駄は道中の定番。裲襠(うちかけ)についてる立体的な菊の装飾がとても豪華。 『新吉原京町一丁目岡本楼内 重岡』ヨリ #お江戸スタイルブック
京都祇園の芸子。涼しげな薄物の着物の裾模様は撫子、帯の柄は鳳凰。家紋は梅紋で、襟にも梅文が入ってます。祇園は芸子が多く、その芸も達者な女性が多かったそう。キリッとした表情にストイックさが垣間見えます。歌川国貞『浮世名異女図会 洛陽祇園町芸子四条河原夕涼』ヨリ #お江戸スタイルブック
蛍狩りを愉しむ奥女中。団扇を口にくわえる仕草が可愛い。桐文様の振袖に、菊と雲唐草文の帯を矢の字結びにしています。ちなみに着物のグラデーションのような染め方は『曙染め』と呼ばれます。奥女中は襟や中着、襦袢の色が白✨上品で好き。 揚州周延『千代田乃大奥』ヨリ #お江戸スタイルブック
黒の羽織姿が粋な女性。髷は島田くずし。着物の柄はねじり梅、帯は牡丹唐草文です。羽織は元々男性のもので、女性ものの羽織が着用され始めたのは、元禄頃(1688~1704)からです。 二代目歌川広重、歌川国貞『江戸自慢三十六興 目黒不動餅花』ヨリ #お江戸スタイルブック
吉原の花魁、小稲さん。打掛は黒地に、牡丹と、唐子(からこ)という中国の童子がモチーフになっています。立体のヒラヒラ飾りをくぐってる童子がカワイイ。俎板帯の流水と鯉も立体飾りでダイナミック。 歌川国貞『新吉原稲本内 小稲』ヨリ #お江戸スタイルブック
大奥女中、有事の時のスタイル。(大火に立ち退くシーンらしい) 梨子打烏帽子(なしうちえぼし)に薙刀を手にした姿は勇ましく、まさに武家の女!カッコイイ。そして黒紋付振袖に、竹文様があしらわれた白帯のコントラストの美しさよ。 楊州周延 『千代田之大奥 おたち退』ヨリ #お江戸スタイルブック
湯上がり浴衣姿の御台様。波濤文に、水車の回りに桜がつけられた揚水車文様がオシャレで素敵。髷は片はづし。御台所の入浴は毎朝行われ、浴衣(バスタオルの役目)に汗を吸わせた後、お召し替えをします。 楊州周延 『千代田之大奥 入浴』ヨリ #お江戸スタイルブック