自分の思うように行動してきたアリエッティが自分の行動で家族に迷惑をかけたことを反省している。 今回のことでちょっとは周囲のことも考えるようになったかな? 起こってしまったことはしょうがない、明日のことを考えよう、と両親。 案外引きずってないホミリー。
まだ暗い森の中をニーヤに導かれて走る翔。 一方小人たちの家族はまさに出発しようとしているところ。ホミリーの靴は壊れちゃってます。お疲れさま。 (プカプカ浮かぶヤカンの上でのキャラクターの作画はかなりめんどくさかった記憶)
本当はすごい身体能力でこの弓も使えるんだろうけど、この話ではスピラーの能力を全然披露できなかったなあ。 でも今後いろいろな危険な場面でアリエッティを守ってくれるのでしょう。 (スピラーの挙動については脚本にはないオリジナルな部分が多い)
このときにはじめてアリエッティと翔が触れ合う。翔の手術の成功を祈るアリエッティ。 翔はクリップをお守りにして手術に臨むだろう。 初めて見かけた時と同様に妖精のようにさっとアリエッティは去ってゆく。
今夜はラピュタですね。 こちらは僕が唯一描いたラピュタ。 カレンダー用のイラスト(下絵)です。
「風立ちぬ」は「ポニョ」とは一転して影もしっかりついたコッテリ作画です。 二郎のメガネ周辺が面白いです。 止まっている部分も合成を使わずに同トレスにして息づいてる感じにしてます。(動画の人は大変だったでしょう)
翔が角砂糖をプレゼントしているのを見ているので、スピラーは自分なりに考えて野苺をプレゼントしようと思ったのでしょう。かわいいやつ。 あまり考えてないだろうけどアリエッティはそれを受け取る。 (小人たちの未来が明るいことへの願いを込めて入れたシーン)
脚本にはなかったけど、最後に翔に翔らしい言葉を発してもらって終わりにした。 翔は自分の運命と小人たちの運命を重ね合わせていた。アリエッティたちが元気に過ごしている限り、自分の心臓は動き続けるという、生きる宣言。 (冒頭の言葉があるので手術は成功したのでしょう)
宮崎監督からは容易にアリエッティを手に乗せてはいけないと言われていたけど、この手はジェントルマンの差し出す手だし、アリエッティが気持ちを変えて自分の意思で乗っているので大丈夫。 フィギュア愛好家の発想になることを宮崎監督は警戒していた。
青年の二郎の三等車と二等車のシーンは原画やりましたね。
原画を描くとき、僕はこんな感じに最初に全部の絵の計画とタイミングを作っちゃいます。 他の人の仕事のチェックするときは、これに足りなければ描き足すし、余計なら抜く。 どの絵が原画でどの絵が動画用参考か、わかりやすく組み立ててもらえるとチェックは助かります。