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『魔法使いの先生』--「夜の余白、朝の空白」③ はじめから読む 講義が終わると、ルイは筆を置き、立ち上がった。 「……今日はここまで」 そう言って静かに教本を閉じると、ジェイドは「了解」といつも通りの調子で返事をした。
(こういう少女物語をね、、)
『魔法使いの先生』--流星㊳ はじめから読む 星祭りの夜だった。 人々が灯火を手に空を仰ぎ、誰かを想って願いごとを囁く夜。 けれど、ルイはその人混みを避けるように、ひとり時計塔を目指していた。
受けだけど女性とならぶとちゃんと〝男〟な受け大好き選手権
『魔法使いの先生』--流星㉟ はじめから読む 気づけば、天文台の最上階にいた。 誰に呼ばれたのかも、どのくらい歩いたのかも、よく覚えていない。 ただ、ソアラが言葉をかけてきて、そのまま従ったような気がする。 覚えているのは、ただそれだけだ。
9月の誕生石はサファイアですよ
『魔法使いの先生』--流星㉝ はじめから読む それは、血のように赤い髪を長く垂らし、裸のまま魔方陣の中央に横たわっていた。 瞳は閉じられている。 だが、ゆるやかに胸が上下していた。生きている。 ルイは呆然と立ち尽くしたまま、その光景を凝視していた。
『魔法使いの先生』--流星㉛ はじめから読む 「……少しだけ、彼女と話がしたいんです」 そう申し出たとき、ソアラは長く黙ったままルイを見つめていた。 まるで、そのまなざしで心の奥底を読み取ろうとするように。 やがて彼女は微笑んで、ひとこと。
『魔法使いの先生』--流星㉚ はじめから読む 王宮の大理石の廊下を、ルイは一人歩いていた。 すれ違う者は皆、足をとめ、振り返り、目を奪われたように見つめてくる。 男も、女も、貴族も、兵士も。 その視線に悪意はない。 ただ、敬意ともまた違っていた。