エティエンヌ・ダヴォドー著 大西愛子訳『ワイン知らず、マンガ知らず』、漫画家とワイン生産者が互いの仕事について教え合うというドキュメンタリーなバンドデシネで、読み応えあって面白かった。まさか色んな作家にも会いに行くなんて予想してなかったので、
『3秒』のマルク=アントワーヌ・マチューや『アランの戦争』のエマニュエル・ギベールが出てきて裏話を語るあたりは、ご褒美を貰ったようで嬉しかった。ワイン生産者リシャールの自分に正直なバンドデシネの感想にひやひやするのも面白い。
川野芽生さん初の小説集『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社 6月24日発売)をお送りいただきました。巧緻かつ典雅な文章で綴られた六編の見事な幻想短編。その幻想はレンズとなって、あたりまえとされてきた価値観の歪さを大きく拡大してこちらに突きつけてきます。
このコマ好き。
『税金で買った本』6巻のように、正しい筆名に気づいてくださる方が増えればうれしいです。
7月2日発売の『オクトローグ: 酉島伝法作品集成』(早川書房)の書影です。装丁は水戸部功さんが手掛けてくださいました。収録作と響き合うデザインで、むちゃくちゃ格好いい…。三つめの画像は、色校を巻いたサンプルです。斜線が銀の箔。
『奏で手のヌフレツン』の見本ができました。むちゃくちゃ格好いい……! 装丁は川名潤さんが手掛けてくださいました。太陽が歩いて巡る空洞世界に住む人々の、数世代にわたる物語です。河出書房新社より12月4日頃発売。
マッテオ・ガローネの「Pinocchio」見たいな。カタツムリの侍女の造形などすばらしい。https://t.co/n5wbH6hALH
ニック・ドルナソ 藤井光訳『アクティング・クラス』(早川書房)、とんでもなく面白かった…。淡々と進んでいくのに、ぞわぞわしっぱなしで引きずり込まれる。世間に馴染めない人たちが、なんとなく参加した演技教室で即興演技の面白さに目覚めていくが、しだいに演技と現実の境目があやふやになり--
挿画がひと通りできた…かも。
背高泡立草と背高泡立僧