解剖学的な前、後、内側、外側の向きは、案外に定まっておらず、部位に応じてまちまちである。赤矢印:肩甲骨の前面、後面、外側面の向き。青矢印:人体上の前面、後面、外側面の向き。
「皮膚は、筋膜で覆われた筋の上に直接付着しているわけではない。(中略)元の人体の外形を復元するには、表皮でエコルシェを覆うだけでは不十分である。」美術的な皮下脂肪の研究は19世紀末から。範囲が明瞭な皮下脂肪は脂肪体と呼ばれる。例えば、頬部脂肪体、腋窩脂肪体、膝蓋下脂肪体など。
筋シェーマと筋収縮モデル。二頭筋や紡錘状筋などの形状分類は外形的情報、半羽状筋や羽状筋などは構造的情報。「成り立ち」を知ると構造が理解できる。Benninghoff(1933)
19世紀ごろに盛んだった骨格を基準とした人体プロポーションの研究。骨格のみを基準とする場合には、問題が2点ある。皮膚と皮下組織の厚みが考慮されていないこと(特に頭部や足底など身長に関わる部分)。骨格標本を参考にした場合、連結が生体とズレていること(骨盤の後傾など)。