解剖学書は編集方法によって、主に系統解剖学(骨や筋など系統ごとに解説する)と、局所解剖学(部位ごとに骨や筋を一緒に解説する)に分けられる。系統解剖学は座学、局所解剖学は素描などの実習に使いやすい。
解剖図の描き方にも色々あるが、現実には存在しない理想的人体を描く場合、体表からスタートして内部を推測するスーパーインポーズ法(1,2枚目)と、骨格からスタートしてその上に筋をモデリングしていく方法(3,4枚目)がある。
表在静脈は血液の回収ルートである。このルートが洋服などで圧迫を受けると血流が阻害され、冷えが起こる。洋服の構造的欠陥である。こうした外的要因の冷えを確認したいのであれば、モンゴルのゲルで暮らす人々のように裸で布団に入ってみれば良い。
平面的な作図方法。こうした方法は、作者によって様々で、人体の独自解釈も見られて興味深い。添付はメディカルイラストレーターもやっていたアーノルド・モローの美術解剖学書より。