ギリシャ美術の壺絵、起伏の拾い方が興味深い。特に外腹斜筋と前鋸筋の境界部など。描画方法によっても差が出る。1~3枚目:赤像式(筆で輪郭を描く)と4枚目:黒像式(ベタ塗りした後に線刻)。
上手な解剖図はよく観察されていて、構造に対する趣向(好き嫌いなど)をあまり感じない。反対に画家の趣向が強く、自然に従順でない解剖図は、実物から遠ざかるので下手に見える。
石をカーヴィング(彫り刻む)しても出来なかった左右非対称の姿勢が、粘土でモデリング(盛り付ける)するようになって可能になった。手で触って探るうちに、様式を抜け出すことがある。