ミケランジェロの磔刑像のスケッチに回旋方向が左右の腕で逆になっているものがある。実際にやってみると左右の肩で段差が生じるようだ。内旋した腕で肩が高くなる。

深層筋は、外形を重視するアーティストにとって重要視されにくいが、靭帯で覆われた骨と骨の間のいびつなくぼみや溝を埋め、外形に現れやすい浅層筋の土台となっている。

ちなみにこの図がいつも困ったウサギのキャラクターのように見える。外形の性差を示すいい図なんですが。灰色:男性の臀部、白:女性の臀部。鼻がおおよそ仙骨と尾骨の境界、目が上後腸骨棘、眉毛が腰三角上の脂肪体。

立位の肩は、僧帽筋と三角筋を除くとほぼ水平垂直の直角になる。

解剖図における構造の色彩はある程度自由である。何でこの配色かわからないが、腱の配列と範囲が見やすい。人体という自然物は、見方も意見も色々。色々な意見を見聞きして、気づかなかった部分を埋めていく。