ドイツの解剖学者ジークフリード・モリールによる『造形解剖学』(1924)。素朴な図版だが、情報が程よく咀嚼され、伝わりやすい。著者が解剖学に詳しいことがよくわかる。美術解剖学書は解剖学書から引用されるのが通例だが、この本は医学書(ベニンホフの解剖学書)に逆引用されている。 #美術解剖学
膝蓋骨の左右は、裏面の関節面で判別できる。関節面の中央あたりを縦走する稜線を境界に、大きいほうが外側、小さい方が内側。先日、表面から判別する学生がいて聞いてみると、「下縁が直線的なのが、内側」とのこと。
こちらは先ほどの挿絵から50年経った晩年の絵。力を抜いた絵から、難しい姿勢の絵まで見られる。どれもバメスの教科書に掲載された画風に近しい。時間をかけて、学び、描き、獲得した表現なのだろう。図版は、"Gottfried Bammes. GRAFIK zu Botschaft und Passion" (1997)より。#美術解剖学
筋肉図の下描き。腰が長いか。時間を作って全身を描き上げたい。
その道の専門家に教えてもらった「今までで一番美人だと思う」という日本人女性の頭蓋。後学の資料として描き起こし。あらゆる骨の突出が弱く、丸みを帯びる。眼窩の大きさや梨状孔の幅が狭いことがポイントの1つらしい。
私の授業の受講者さんでしょうか。のび太君の場合は、眼鏡を外して目を凝らしたときの起伏かと思ってました(藤子先生の研究してないので、ひょっとこかも知れませんが)。 https://t.co/ZdhcXVfrEe
女性や下着メーカーの方からの貴重なご意見を賜りそうな図解(間違っていたらご指摘ください)
胴体を横に曲げた時には、あばら骨の間隔も変わります。
小学生でもわかる美術解剖学の教科書って、日本だと結構需要があるんじゃないかと思うんですが。という企画のサンプル。
今日の授業資料。
鎖骨のポイント