膝蓋骨の左右は、裏面の関節面で判別できる。関節面の中央あたりを縦走する稜線を境界に、大きいほうが外側、小さい方が内側。先日、表面から判別する学生がいて聞いてみると、「下縁が直線的なのが、内側」とのこと。
こちらは先ほどの挿絵から50年経った晩年の絵。力を抜いた絵から、難しい姿勢の絵まで見られる。どれもバメスの教科書に掲載された画風に近しい。時間をかけて、学び、描き、獲得した表現なのだろう。図版は、"Gottfried Bammes. GRAFIK zu Botschaft und Passion" (1997)より。#美術解剖学
#美術解剖学その道の専門家に教えてもらった「今までで一番美人だと思う」という日本人女性の頭蓋。後学の資料として描き起こし。あらゆる骨の突出が弱く、丸みを帯びる。眼窩の大きさや梨状孔の幅が狭いことがポイントの1つらしい。