片足重心の最古の像の一つ、『クリティオスの少年』(前480年ごろ)。片足重心では、骨盤と肩の傾斜が反対になるが、この像は骨盤の傾斜が肩にほとんど影響していない。以前モデルさんに同じポーズを取ってもらったら一応出来た。
バーチャイの教科書の解剖図は、リシェの引用または改変であるが、体表図の独自性が高い。キュビズムの影響か、顔の描写に少々クセがあるが、ストロークが起伏をしっかり捉えている。
リシェ出版企画に関する反響どうもありがとうございます。巻末には、補項として『美術解剖学』に掲載されていない図がいくつか追加される予定です。リシェによる手内筋その1。
リシェによる手内筋その2。2枚目の画像、掌側骨間筋は母指まで含まれている。現代的な図では描かれない。掌側骨間筋は指を内転させる筋なので、働きとしては正しいのだが、実物を見ても筋束がくっついていてよくわからない。
次週はボーンデジタルさんでの初学者〜独学者向け講習会。初回は頭蓋を除く体幹の骨格(頭蓋は第4回に)。頚部から殿部まで様々な形がありますが、基本構造は1種類に集約されます。